家庭用コーヒーミルの最上級モデルであり業務用としても使えるフジローヤルコーヒーミル みるっこDX R-220。前回までに2回に分け、その特徴や使い方、メッシュサイズと微粉の量について検証をしました。今回は分解清掃についてレポートしたいと思います。
前回までの記事
フジローヤルコーヒーミル みるっこDX R-220 レビュー ① 特徴と使い方
フジローヤルコーヒーミル みるっこDX R-220 レビュー ② メッシュサイズと微粉の量
コーヒーミルは掃除が必要です。挽いたメッシュの残りや微粉が僅かながら内部に残留し少しずつ蓄積されていきます。コーヒー豆を挽く際に、この残留物が混じり風味をくるわせてしまうことがあります。それでは折角のスペシャルティコーヒー豆が台無しです。
ミルの機種によってカスが溜りやすい箇所(クセ)があるので、そこさえ抑えておけば作業も早くなり、掃除をする頻度も把握できるようになってきます。
みるっこDXは、業務用ミルをそのまま小さくした構造になっている為、業務用と同じく分解清掃をすることを前提に作られています。また家庭用の普及モデルでもある為か、ドライバーなどを使わずに手で簡単に分解できるようになっています。これは何気に便利で掃除が億劫にならなくて済みます。
普段海外モデルを使うことが多い筆者から見て、随所にMADE IN JAPANの気遣いを感じさせる丁寧な設計だと関心させられます。またその辺りをアピールせずさらっとこなすあたりもMADE IN JAPANの素晴らしさですね。もちろん海外モデルの独自の思想設計の良さもありますが。
それでは早速、みるっこDXの分解清掃を始めてみたいと思います。作業を始める前に安全のため電源コードを必ず抜いてください。
挽目ダイヤルの左右に、手回しのネジがあるので、それを手で回して外します。
ダイヤルのアッセンブリーが外れます。
手裏剣のようなものが現れました。カット臼刃の裏面です。因みに、みるっこDXのグラインダー刃のタイプは、臼刃・カット臼刃の2種類あり、こちらはカット臼刃となります。臼刃はこれとは異なる形状をしていますが取り扱いは同じです。
刃を手でつまみ引き抜きます。
本体側の刃が現れました。微粉が付着し汚れています。
刃に付着している汚れを刷毛で掃います。刷毛は何でも良いと思いますが、ある程度毛にコシのある硬めのものの方が適しているように思います。私はホームセンターなどで手に入る油性ペンキ用の刷毛を使っています。
刷毛で取れない、蓄積した微粉汚れなどは、タケ串や爪楊枝の先を使って取り除きます。一通りキレイになったら、分解手順とは逆のことをして組み立てていけば完了です。
粉受けフタの裏側はこのように微粉が付着します。刷毛で掃います。
ホッパーや粉受けはこのように外れてるので、丸ごと水洗いすることも可能です。
別途、参考までに、みるっこDXに標準でついている粉受けを使わずに、コップなどを粉受けに代用している人を見ることがあります。好みにも寄るとは思うので構わないのですが、私としては標準の粉受けは良く考えられている優れものだと思っています。先ず標準の粉受けはフタ付きの密閉状でありメッシュや微粉が周りに飛び散りません。またサイレンサー(消音)効果もあり夜中でもそれ程うるさくありません。
標準の粉受けは、材質がプラスティックなので静電気で微粉が付着しやすいですが、余計な微粉を分離できると考えれば一石二鳥です。ステンレスのコップに代用したとしても微粉やメッシュの残りは必ず付着します。
最後に裏技を紹介します。私は、粉受けの中に茶漉しを入れて、挽いたメッシュがそのまま茶漉しに落ちるようにしています。微粉を取り除く際にわざわざ茶漉しに移す手間が省けますし何かと便利です。
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フジローヤルコーヒーミル みるっこDX R-220 レビュー ① 特徴と使い方
フジローヤルコーヒーミル みるっこDX R-220 レビュー ② メッシュと微粉
フジローヤルコーヒーミル みるっこDX R-220 レビュー ③ 分解清掃
カリタ ナイスカットミル レビュー ① 概要編
カリタ ナイスカットミル レビュー ② 使い方編
カリタ ナイスカットミル レビュー ③ 掃除編
カリタ ナイスカットミル レビュー ④ 挽目編