パナマ エスメラルダ ゲイシャ in サザコーヒー本店

サザコーヒー本店 01

茨城県の有名コーヒー店「サザコーヒー本店」を訪問してきた。

サザコーヒーという名前はコーヒーの各種競技会の入賞者を排出している店舗として知っていた。「「ジャパン ブリューワーズカップ」「ジャパン コーヒー ロースティング チャンピオンシップ」など・・お店の場所が茨城県ひたちなか市ということで、こちらまで来る機会がなかったのだが、今回はひたちなか海浜公園での写真撮影と絡めて訪れることに・・

店内はとても広く、木の素材感を生かした重厚感のある内装で、アフリカの民芸品などの装飾もユニーク。店内の席からは中庭の緑を眺めることができ、自然と調和した落ち着きのある空間。

サザコーヒー本店 02

サザコーヒー本店 03

そして注文したコーヒーは「パナマ エスメラルダ ゲイシャ 97」パナマで行なわれる品評会「2013 Best of Panama」で97点という脅威の高評価を獲得しNo.1となったロットだ。コーヒーに詳しい方ならエスメラルダ農園のゲイシャと聞けば世界最高峰のコーヒーというイメージがすぐに浮かぶことだろう。

2004年パナマの品評会、BEST OF PANAMAにて出品された無名のコーヒー豆が驚きの審査結果で優勝し、かつ有り得ない高値で落札された。それがエスメラルダ農園が出品したゲイシャだった。ゲイシャ種というのは、もともとエチオピアに自生していた非常に珍しい野生のコーヒーで、その栽培は難しく生産性が低いことから長年注目されることなく歴史上から姿を消していた。

エスメラルダ農園のゲイシャは品評会に出品すれば優勝してしまうので、2008年以降はBest of Panamaとは別枠にEsmeralda Special という特別枠のオークションが行われることになる。

サザコーヒー本店で飲むことができる「パナマ エスメラルダ ゲイシャ 97」は一杯3000円以上の価格で提供されている。高いと思うか、安いと思うかはそれぞれの価値観。私としては、けして高い値段ではないと思う。

そしてサザコーヒー本店でのエスメラルダ ゲイシャはフレンチプレスにて提供された。運ばれてきた時点でフルーティーな芳香が辺り一面に漂う、ゆっくりと口元に近づけるとなお一層芳香が増した。そして口に含んだ瞬間に様々な風味が一瞬で口腔内に広がるこの感覚はまさにゲイシャフレーバー。フローラル、オレンジ、ストロベリー、ピーチ、マスカット、ブラウンシュガー、アールグレイ・・・

上質な酸味が中心だが、それでいて円やかで甘味もある。こういったバランスが出せるのはゲイシャ特有のものなのだと思う。苦味は立たず、もちろん雑味は全くない。素晴らしい。

生豆の精製法はナチュラルでロースト度合いはシティーとのことだが、ウォッシュトのミディアムローストなのではないかと疑いたくなるほどの明るく華やかなカップ。

焙煎豆を見させて頂いたが、豆の端焦げなどの偏りや煎りムラは無く理想に近い状態で実にキレイに焙煎されていた。過度な火力や極端な温度変化を避けながら丁寧に焙煎したのではないだろうか・・ 焙煎機の種類は、熱風式もしくは半熱風式なのではないだろうか。

そんな想像をしつつも、ゲイシャの極上のアフターテイストにゆっくりと酔いながら、カップに残った最後の一滴を飲み干した。

パナマ エスメラルダ ゲイシャ フレンチプレス

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Tomomichi Morifuji

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