Cafe Bach カフェ・バッハ

カフェバッハ

知る人ぞ知る珈琲界の重鎮、田口護氏の店「Cafe Bach カフェ・バッハ」へ行ってきた。場所は東京都台東区。到着したのは日が暮れた5時頃、目の前に常連さんと思われる老夫婦が店に入っていった。キビキビと働く三人の女性店員がお出迎え。着座してまず意外に思うのは店内喫煙OKなところ。分煙になっているのかもしれないが、テーブルに堂々と灰皿が鎮座している。喫煙家の自分としては嬉しい限り。歴史ある喫茶として、コーヒーと煙草は欠かせないものとしての考えがあるのかもしれない。このブログを見ている方の中には煙草が苦手な人もいると思いますが、換気がしっかりしているのか喫煙OKとは気づかないほど空気はきれいだ。心配ご無用。

カフェバッハ

メニューを開くと嬉しいことに有名店の割には珈琲一杯の値段が良心的。550円からとなっている。そしてロースト度合いで並べられた深煎りから浅煎りまでのメニュー、シングルオリジン23種類 ブレンド4種類。それぞれの豆に適したローストで提供しているようだ。ここで思うのは、珈琲専門店はロースト度合いをその店の特徴として打ち出すことも多いのだが、例えばうちは深煎りにこだわるとか・・そういった固定観は無いようだ。あくまでも豆に適したローストということなのだろう。

カフェバッハ

コロンビア・スプレモ・タミナンゴとパナマ・ドンパチゲイシャ・ウォッシュドを注文。コロンビア・スプレモは自分もさんざん焙煎しているのでどんな違いがあるのか興味津々。雑味のないクリーンなカップ。ある意味自分の焙煎したコロンビアとも共通点が多いかもしれない。そしてゲイシャこれは衝撃的だった。一口目からフレーバーが弾ける。フローラル、ブラウンシュガー、アップル、オレンジ、アールグレイ・・様々風味が口の中に迸り鼻から抜ける。口当たりも良いしアフターもいい。一口、また一口と勝手にカップが進んでいく。綺麗な酸味。コロンビアと比較するのもなんだが質が違い過ぎる。個人的にコロンビアは好きな味だがが、ゲイシャは別物、別格だ。

マイスター5 大和鉄工所

店内には焙煎機が置かれている。大和鉄工所のマイスター5 5kgの熱風式焙煎機。マイスターシリーズは大和鉄工所とカフェ・バッハとの協同開発で、バッハの田口護氏の「時代に見合った焙煎機を、まったく新しい視点から作って欲しい」という要望を受けて開発されたもののようだ。歴史ある店が固定観念に捕われず時代に即した珈琲を淹れるため、焙煎機から設計開発するいった姿勢には心奮えるものがある。

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Tomomichi Morifuji

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