今回のトリップ・ドリップは静岡県清水町の柿田川湧水群よりお届け。この場所の湧き水は環境省の「名水百選」にも選ばれていることでも知られ、厚生労働省が発表した「おいしい水の条件」もすべてクリアしているそうです。その水脈は、約8500年前の富士山の爆発で大量に噴出した三島溶岩流層の間を通って、富士山の東斜面に降った雨や雪解け水が約40km離れた清水町に湧き水として現れているそうです。湧水量は日に70万トンから100万トンで東洋一の量とのこと。さすが富士山麓系スケールも大きいですね。
「気持ちのいい場所に行くと美味しい珈琲が飲みたくなる。」そんな一杯を味わうために各地を旅し、そこで見つけたナイスなロケーションにてアウトドアコーヒーを淹れる。もちろん珈琲豆は私が自家焙煎したMORIFUJI COFFEEのスペシャルティコーヒー豆を持ち込む。題して「TRIP DRIP」
この見事な碧。思わず絶句。昏々と湧き続ける清流をいつまでも眺めていたくなります。そこに生命の源のような神秘的なものをを感じました。この円筒形の井戸は、柿田川公園の第二展望台から見ることができます。たくさんの湧き水が集まって柿田川の流れとなっていきます。
私は小さい頃、湧き水で遊んでいたので、こういった場所は本当に落ち着くのです。ここには様々な動植物もいます。川底を歩き回るカワニナたち。セリやクレソンもたくさん自生しています。鳥も遊びに来てくれました。
場所を見つけてドリップ準備開始。ジェットボイルに湧水を汲み沸騰させドリップケトルに移す。今回のスペシャルティコーヒー豆はブラジルのイエローブルボンのパルプドナチュラル精製。それをシティーローストに焙煎したもの。ブラジル特有のナッツのような香ばしさとアプリコットのような酸味、甘味もたっぷり。
こういった湧き水のある清流の傍って何だか生きていけるような気がするんです。キレイな水があるって大事な事だと思います。いつまでもこの環境を保全していきたいですね。